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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第38章 リーダーとフラグ


『この辺を飛ぶの久しぶりですね』
『まぁな。この辺りはリサが近づかないようにしていたからな。人の噂も七十五日というが、憲兵の仕事も似たようなもんだ。すっかり見当たらなくなってる』

高い位置で飛んでいたリサとリヴァイは少し高度を下げ、地を見下ろす。初めの頃はあちこち憲兵もいたが、今となってはいつもの地下街に戻っていた。

リサの家が遠目に見えるとリヴァイは合図を出し、リサが頷くと路地裏に着地する。立体機動が見えないようにリサたちは長いコートを羽織る。
リヴァイはリサのコートに手を入れリサの手を握った。

『油断するな?俺の手を離すなよ』
『は、はい!』

身の危険がないようにしてくれているだけなのに、リサは少しドキッとしてしまう。

上から見た時には何も異常がなかったが、物陰から何が出てくるかわからない。リヴァイはリサの手をしっかりと握るとリサの家の前まで2人で走った。











『っ着いた!!・・・・・・やっぱり何もありませんでしたね!』
『・・・あぁ。今のところはな』

ドンッとリサの家のドアに手をつく。
リサはポケットから鍵を出しガチャっと施錠を解く。

『うわー・・・やっぱ埃っぽくなってます・・・ショック・・・』

戸棚に指を滑らすと指に埃がまとわりつく。

『・・・リサ、ショックがってる場合じゃねぇ!』
『え・・・?』
『思っていた通りだ・・・ここに埃・・・あっちにも埃・・・カビは・・・ないな』

リヴァイは持ってきていたタオルを頭と口元に巻くと、リサが使っていた箒と雑巾を取り出す。

『早急に取り掛かるぞ。こんな部屋はリサの家じゃねぇ!俺とお前の共同戦線だ!』

埃っぽい部屋で出来ねぇ!と聞こえた気がしたが、リサもこんな家は許されない!と袖を捲って気合いを入れた。





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