第35章 番外編 ファーラン(●)
『・・・・・・リサ、挿れるよ?』
『ファーランさん・・・好きっ』
『あぁ・・・俺もだ』
乱れた呼吸が整わないまま、リサはファーランの首に手を回す。ファーランもリサを抱きしめ、頭を撫でると自身をリサの場所へと導く。
『あっ・・・・・・』
先端を少し当てると、リサの入口は自然と招くように誘う。少しずつ入っていくと、ファーランの顔も色気が溢れてくる。
『ファーランさん・・・あったかいですね』
『あったかいな・・・リサ、動くからちゃんと首にしがみついてろよ』
顔の横にあるリサの細腕にチュッとキスをすると、ゆるゆると動き出す。
『あぁん・・・ああっ・・・気持ちいい・・・』
早くはないスピードだが、重なった部分からは卑猥な音がする。いつまでも気持ちよく、幸せに浸っていたいファーランはリサのとろんとした顔を愛おしく見つめた。
ずっとこうしていたい。
でも、もっとリサを乱したい。
温かい湯に浸かったようなリサの表情もいいが、涙を流すほどの快感も与えてやりたい。
そう思うと、次第にファーランの動きも早まる。
『・・・!!あぅ・・・あっ・・・んんっ!!ファーランさんっ・・・は、激しいっ・・・』
『くっ・・・あぁ・・・。リサ、もっと喘いで気持ちよくなって・・・』
肌と肌が当たる音が激しなると、卑猥な音も更に弾けるように耳を犯す。
グチャグチャと粘度の高い液体が混ざり合う。
『あぁん!!また・・・またイッちゃう・・・!!イクっ!!』
リサは快感で涙を流す。
『リサっ!!・・・俺はっ!!ずっと・・・好きだからっ!!』
『はぁ・・・はぁ・・・』
ファーランは閉じていた目を開ける。白濁とした塊は自分の腹の上にあるという現実に、一瞬ため息が出そうになった。
『なかなか・・・リアルに妄想してしまった。あぁー、これは癖になる・・・。ははっ、現実ならリヴァイに殺される・・・な』
虚しい片付けをして、衣服を整える。
『謝罪の意味も込めて、リサが好きそうな林檎でも手に入れるか・・・』
ファーランはそう呟くと自室を後にした。
番外編ファーランfin