第35章 番外編 ファーラン(●)
『ふぅ・・・、とりあえず何とかなったな・・・』
リサと別れたあと、ファーランはイザベルと合流し陽動していた憲兵たちを振り切ることが出来た。
イザベルが先にアジトの見張りをするというので、ファーランは先に1人部屋へ戻る。シンとした部屋のランプに火を灯すと、ランプを持ったまま自室へ入る。
『リサやリヴァイはうまく逃げ切れてるといいんだけど・・・いや、アイツらなら大丈夫。・・・リヴァイの言葉を借りるとしたら・・・信頼に値する2人だ・・・』
ベッドに腰をかけ、両手のひらを見つめて握った。
『・・・見張りの交代まで少し休むか・・・。2人も明日には帰ってくるはず』
天井を見上げそのまま後ろに倒れ、ふぅとため息を1つ付くと目を閉じる。
目を閉じ、暫くすると1日あったことを思い出す。
そして最後に思い出したのは、媚薬が抜けきってないトロンとした表情、はだけた格好、応急処置するときに見えてしまった白い足のリサの姿。
疲れている身体は本能的に残そうと体が疼く。
『いやいやいや・・・冗談だろ・・・。ガキかよ、俺は・・・』
深く深く深呼吸してみる。
───気持ちがいいと、もっと蕩けた顔をするのか
───あの服の下にはきっと形のいい膨らみがあるはず
───白い足に花びらを残すときっと綺麗だ
『・・・・・・やべっ・・・』
視線を下げるとパツッとした膨らみが主張している。
このままベルトを外し、ボトムスをずらしたい。解放してやるとどれだけ楽になるか。
『ダメだろ・・・流石に・・・』
伸ばしかけた手を離し、大の字になる。ジンジンとしたソレはもう治まる様子がないのはファーラン自身がよく分かっている。
『きっと今頃リサはリヴァイと・・・』
”あぁん・・・ああっ・・・!やぁん・・・!”
聞こえるはずのない声がファーランの脳を横切る。
猫のような可愛い声、控えめな喘ぎ声、快感が耐えれない喘ぎ声。
ファーランの脳は本能に支配されていく。
『リサっ・・・ごめんっ・・・!!』
ベルトを早急に外すと、待ちきれないように下着も一緒に脱ぎ捨てた。