第33章 シュシュとお見送り
『お前ら・・・いつの間にか仲良くなってんだな・・・』
『あぁ・・・リヴァイまだいたのね』
ローザさん!とリサは慌てる。
『おい、扱い悪ぃな。リサがいるんだから当たり前だろ。こいつを1人にさせられねぇ』
過保護ね・・・とローザは独り言を言うがリサにはバッチリ聞こえていて苦笑いしかない。
『リヴァイ!!』
3人は声をする方見るとファーランが立体機動装置で飛んでくる。声調からして何やら慌てているようだった。
『ファーラン、どうした?』
『リヴァイ、すまん!あいつらが仕事ミスった!まだ任せるのは早かった・・・』
『そうか・・・』
リヴァイはため息1つすると腕を組む。
リサは今朝のリヴァイを思い出す。
リヴァイがリサを尋ねて来た時に服の襟がよれていた。いつものリヴァイならそんな着方はしない。目の前のリヴァイの襟を見ると直された跡はあるが、やはりよれたあとがある。
『もしかして・・・仕事があったのに途中で抜けて、私に付き合ってくれたんですか・・・?』
『多方は片付けた。まだ未熟なやつがヘマをしたってだけだ・・・』
『リヴァイさん!行ってあげてください!ファーランさんもリヴァイさんの力がいるから来てくれたんですよ。私は子どもじゃないんですから、1人で大丈夫!!』
『そうそう、まだ暫く私もリサといるから仕事行ってきなさいよ。私の迎えもまだ来ないだろうしね』
『チッ・・・面倒くせぇ。リサ、適当な時間になったら帰れ。寄り道せずに帰れよ。お前はすぐ巻き込まれるからな』
スっとリサの頬を撫でる。ローザの出た!過保護!の言葉を耳から通り抜けさせると、リヴァイは足早にファーランと飛び去る。
そして、ファーランの謝るジェスチャーにリサは笑顔で見送った。
『リヴァイ何だかんだきっと迎えに来ると思うし、とりあえずその目立つ飛ぶ装置外したら?店に隠した方がいいわ』
『・・・ですね。じゃぁ、お店の中で外させてもらいますね』
軽く会釈をするとリサはローザの店へと入る。
『ローザさん、あの・・・』
『分かってるわ。・・・・・・リヴァイ。ギリギリまで待ってあげるからさっさと戻ってくるのね』
ローザは荷物の運び屋にシーっと指を立てた。