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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第31章 新聞と林檎


『あっ・・・』

早朝。リサが目を覚ますとぐっすり眠ったリヴァイの顔があった。何度も見てるはずなのに、綺麗な眠った顔を見つめると照れてしまう。

片手だけが温かくて、リヴァイと手を繋いだまま寝ていたようだ。

『ふふっ・・・朝から幸せ過ぎるっ』

いつもより早めに寝たせいで目が覚めてしまったリサだが、朝からいい事あったと気分が上がる。

そのままもう一度寝てしまおうかと思ったが、あの後シャワーも浴びずに寝ていたことを思い出し、名残惜しいけど・・・とそっと手を離しベッドから降りる。

『ん・・・』

手を離すと寝ているはずなのにリヴァイは眉を寄せる。

『え、寝てますよね?リヴァイさん、私シャワー浴びてきますね』

小さく耳打ちするとリヴァイは眉間の皺を緩める。
無意識でも離れることを嫌がってくれたことがリサは嬉しかった。






リヴァイの部屋の扉をそっと閉め、リビングを見てリサは昨晩のリヴァイとファーランが会話していたことを思い出した。

『そういえばお2人で何の話してたんだろ。私の名前が出て来た気がする』



コンコン・・・



『え?』



地上ならまだ日が昇る前の時間。

遠慮がちに扉をノックする音にリサは、オレグの迎えを思い出し、身体をビクリとさせる。



コンコン・・・



2度目。


『・・・そんなわけないわね!だってここはリヴァイさん達のアジトなんだから』


自分に言い聞かせるようにと腕を組んで頷く。
リヴァイ達は起きる気配がない。




コンコン・・・



3度目。



さすがにこれ以上居留守になると、玄関先の人も去ってしまうような気がしてリサは唾を飲み込むと、前髪のくせ毛を気にしながら玄関へと向かう。

物音を立てないように背伸びをすると、窓の小さな穴を覗く。



『あっ・・・確かこの人は・・・!!』




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