第29章 素敵な朝
『えいっ!!』
『なっ!!!』
リサは抱きつくようリヴァイの横腹にくすぐりを入れる。いたずらっ子のような笑みでリサは楽しそうにこちょこちょ~とくすぐるとリヴァイは声にならない声をあげる。
『おいっ・・・くっ・・・はっ・・・やめっ・・・!』
『アレ?爆笑ってほどじゃないですね。リヴァイさん、本当にくすぐったいですか?』
上目遣いでリヴァイを見るとほのかに頬が上気していて、何か耐えるような表情をしている。その表情がまた色気のある表情にも見られ、リサは急に恥ずかしくなってくすぐっていた手を離した。
『はぁ・・・はぁ・・・いきなり何しやがる・・・』
『リヴァイさんの爆笑するところ見たいなーと思ったんですけど、なんか違いました・・・色気が出ただけでした』
『おいおい、俺はくすぐられ損か。まぁ、いい・・・やられっぱなしってのは癪に障るってもんだ。』
『え・・・?』
リサはまさか・・・とソファの端に寄り両腕を掴む。
『手加減しねぇ・・・おらっ!』
リヴァイはリサの両手を掴み万歳させると片手でリサの横腹をくすぐる。
リサはキャーキャー言いながら足をバタバタさせて身を捩っていた。降参降参とリサが涙目になりながら言うがリヴァイは気にせずくすぐる。
『あははは!!リヴァイさんっ、ほん・・・あはははっ!私が調子乗り・・・あはっ!ました!!』
『・・・よし。俺にイタズラなんかまだ早ぇ』
乱れたリサのブラウスとスカートの間から白い肌が見え、リヴァイが中指でスっと摩るとリサは小さく声を出す。思わぬ声が出てリサは口を押さえるが、リヴァイにはしっかり聞こえていてニヤリとされる。
『こういうぶざけた遊びも嫌いじゃねぇが、俺はこっちのほうがいいな・・・』
ブラウスの中に手を入れようとするが、リサが手を阻止する。
『こ、ここじゃダメです!それはまた・・・夜とか・・・』
チッと派手な舌打ちをするとリサを起こし、ギュッと幸せを噛み締めるように抱きしめるとリヴァイも抱きしめた。
幸せな朝のひととき。
そんな数日後にリサは衝撃的なニュースを知る。