第22章 甘い視線(●)
『んっ…』
リサの前髪を掻き分け額に唇を落とす。薄く微笑みながら瞳を閉じリヴァイに身を任す。
『…リサ、怪我の具合はどうなんだ?』
『足のことですか?手当もしてもらったので大丈夫です。私よりもリヴァイさんの方が心配です』
そっとリヴァイの口元に親指を添え手を握る。唇や手の瘡蓋になっている傷を痛々しそうに見つめた。リヴァイはそんなリサをギュッと抱きしめる。
『…こんな傷程度で大袈裟だな。お前が俺の腕の中にいる…そっちの方が余っ程大ごとだ。こんなにも俺の余裕をなくしやがる…』
『…リヴァイさん』
『お人好しでお節介で他人の心配ばっかして、変に責任感が強くて…ずっと腕の中に閉じ込めていたい』
自分の口元にあったリサの手を握り指先を口付ける。
神経がそこに集まってるかのように指先から快感が巡った。指先から掌、手の甲とソフトにキスを落とし潔癖症とは思えない愛で方である。
『あっ…っ!そこ、やだっ…』
ブラウスを脱がせると腕から二の腕のキスをしていき、リヴァイはリサの腕を天井に向けると二の腕の裏側をキスをする。
『ここからお前のフェロモンが溢れてるな…』
舌を出しながらリサの脇の下に近づける。腕を下ろそうと抵抗してみるが掴んでいるリヴァイの力には敵わない。
ぺろりとリヴァイが舐めると擽ったさと羞恥心で目を逸らす。2回目にぺろりと舐めると今度は擽ったさから気持ち良い刺激に変わる。
『は、恥ずかしいのに…気持ちいい…』
『だろうな…。気が付いてるか…?俺はもうリサの腕は掴んでない』
え?と目を開けてリヴァイを見るとリヴァイの手はリサの太ももに添えられていてる。
リサは自分でも気付かずに、自ら腕を上げてリヴァイに脇の下を舐めて貰っていたのだ。
―――?!
リサは勢いよく腕をおろし自分の両腕を掴んだ。
『本当にいい反応するな…まるで身体中が性感帯だ。恥ずかしがることはない。リサの身体を隅々まで気持ちよくしてやる…』