第1章
「~、アンタ海外にツアーで行った時には連絡しなさいよね。うっかりしていると同じ国にいたのに会わなかったりするんだから」
「光兄、うん連絡するよ。おすすめのお店とかも教えてね」
「っ、ズビッ、もう帰るのかよっ、やだやだ、まだ帰らないで!!」
「椿…が困ってるからその位にしてあげて。、身体には気をつけてね。応援してるよ」
「椿兄、何も泣くことないだろ。またすぐ帰ってくるから…ね?梓兄、アニメたまに観てるよ。俺、梓兄の芝居好きだよ」
「今度帰ってきた時は、一緒に酒でも飲もうな。お前の話を色々と聞かせてくれ」
「棗兄、うん、とっておきのお酒持ってくるよ。棗兄も、あまり仕事今詰めすぎないようにね」
「、今日のお昼用にお弁当を作ったのですが、良かったら持って行きませんか?」
「ありがとう右京兄!あー、俺やっぱり右京兄の作ったご飯が一番好きだな」
「、辛いことがあったらいつでもお兄ちゃんのところに来るんだぞ。俺は何があってもお前の味方だからな」
「要兄…ありがと。また『ありがたいお話』聞かせてよ。お寺は静かで緊張するけど、要兄の話は好きだから」
「、お前は俺達の自慢のきょうだいだ。だから…いつでも帰ってこいよ…ぐすっ」
「雅兄まで?!今生の別れって訳じゃないんだから、何も泣くことないでしょ。まったく…この兄弟達は…」