第1章 私も今日からヒーロー科
私の言葉を聞いて顔を赤くしていくかっちゃん。
…、私変なこと言ったかな?
なんて思いながらも言葉を紡いでいく。
「私、この間のUSJが怖かったんだ。何もできなくて。みんなの傷を癒してあげたくてさ。…かっちゃん、私、みんなを癒すことはできるけど、みんなほど戦闘力高くないから、これからも守ってほしいな…、なんて!」
「てめっ…、告白かよ!!」
「はっ!?ちがっ…!!!」
本音を包み隠さず言ったはずなのに、なぜかかっちゃんに告白に取られてしまって、
それで顔が赤かったのかなんてちょっと納得してしまった自分がいる。
けど、決して告白ではないです!!!
という意味を込めて、両手を顔の目の前で振り、全力で違うアピールをした。
「チッ…。まぁいい、行くぞ。。」
拒否されたのも、それはそれで嫌だったみたいだけど、私がヒーロー科に来ることには納得してくれたようで、
表情は穏やかなものになっていた。
背中を向けて歩き出すかっちゃんの一歩後ろを歩いて、二人で帰宅した。
あ、かっちゃんが私の名前呼んでくれたのって、いつぶりだろう。
なんだか、ちょっとむずがゆかった。
「あっ、デクにもちゃんと言わなきゃなぁ。」
「ほっとけ!クソナードが!」