• テキストサイズ

千年越しの恋情記 【鬼滅の刃】

第15章 嵐のような呼吸





「人としての生を全うできている時点で、この世に生きる人は皆偉いなぁ…」



こんな体になってまで生き続けてる自分を正当化する理由が、今の立場しか思いつかない。なんて言ったら…師匠に怒られてしまうだろうか

鬼でありながら人に加担するのを…鬼は許さないし、人は気味悪がる


そういうものだと分かってはいるけど、鱗滝さんや煉獄さんやお館様のように…面と向かって認めてくれていると言葉をもらえるのは悪い気分じゃない

今は、そういう人たちからの言葉で頑張っていける



「……さ、向かおう。まだまだ夜は長い」



そう呟いてまた走り出す

ここから産屋敷家まではすぐだ。結界を潜り抜けるのに少々時間を使うけど、そこは鎹鴉に頼むとしよう


…そういえば、昔…師匠と交わした約束があった

自らを認め、共に戦ってくれる仲間と共に人々を鬼から守ること

今の私はその約束を守れているだろうか


/ 102ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp