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〈短編〉H×H

第18章 猟奇の国のアリス/アリスパロ/色々キャラ


「キルア!女の子にいきなり何やってんだ!」

度々ドカッと鈍い音がし 瞳を細めると 一瞬のうちにゴンがキルアを蹴倒した。

簡単にその場から吹っ飛ぶキルアに代わり ゴンが眉を下げながら顔を覗き込んでくる。子犬なみのつぶらな瞳に見つめられた。

「ゴメンね急に。大丈夫?」

「あ、うん。…ゴン ありが」

「っ痛ーーーーーーーッ!!!もうキレた マジで許さねぇ!」

「うわぁっ!後ろから攻撃するなんて卑怯だよ」

「るっせえんだよ!」

「さっきからうるさいのはキルアだよ!」

「ブっ殺すぞ てめえ!」

「簡単に殺すとか言うなよな!」

ドンパチと。

騒がしい少年達は再び大喧嘩を始めてしまう。仲裁も出来ずにハラハラしながら勝負を見守ることしか出来なかった。トゥイードルと言うにはこの2人は息があっていなさすぎる。つい声を張り上げた。

「もー!!!トゥイードルなら喧嘩しないで仲良くしてよっ!」

数分後。ケロリと年相応の顔をした二人を前にして 森にある丸太に腰掛けていた。ゴンがにこやかにリネルに話し掛けた。

「よく来たね アリス!」

「うん!ゴンとキルアに会えて嬉しいな~…ここって何だか変な世界みたいだけど」

「アンタの妄想の世界なんだろ?大体オレ等双子じゃねぇし」

「ん~…でもゴンとキルアなら双子設定も悪くはないと思うけど」

「オレ達1番の親友だしね。ね、キルア」

「バッ……恥ずいことアッサリ他人に言ってんじゃねーよ!」

ふいと顔をそらすキルアが 猫目を向けてくる。

「これからこの世界でどうする気なんだよ」

「一応は…白ウサギを追うことになってはいるんだけど」

二人の顔が一瞬で固まった。ゴンが心配そうな声で顔を覗いてきた。

「ということは、ヒソカを探してるの?」

「うん。…私に捕まえられるのかわからないんだけど」

「やめとけよーあんな変態 何されるかわかったモンじゃねぇぞ」

キルアがしれっと口を挟んでくる。ゴンの表情が一変する、キリッとした眉がサッと上に上がった。



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