第13章 腐った願望/イルミ/クロロ/下ギャグ/BL表記あり/お下品
「腐女子とか言う存在を聞いたことがある。男同士に恋愛や性行為を無理矢理に当てはめ そのプレイ内容や心情を想像する事を生きる糧にするゴキブリのような輩がどこかの島国に生息していると」
『さすがクロロ…イルミと読書プレイしてるだけあって博識だね、
「ねぇクロロ、声乱れてるよ?」
「お前が…っ、…そんなに……ッ」
「オレが読めって言ったんだから喘いでないでちゃんと読んでくんない?」
とか!ためになってるねっ!』
「……………他人の趣味をとやかく言うつもりはないが。一つだけ解せない」
クロロは不機嫌そうに 手元のカップをガチャリと置く、空になったカップには薄いヒビが入った。
「先程イルクロと言ったな。先に名の来る方が攻め側だと記憶している、何故オレが受けなんだ?」
「受け?クロロが受けってどういう意味?」
「つまりリネルはお前がオレの尻の穴を使ってヤってる様を見たがってる、という事だ」
『……ひえぇぇ…!!!……はぁっはぁっ…、っ』
リネルは急にテーブルに頭を落とす、ガンッと額に痛みが走るがそんな事はどうでもいい。肩がワナワナ震え出す。
『…クロロが…っ、クロロが期待を裏切らなさすぎて辛い……。今のは完全にイルミを誘う発言だよね…??
「ほら、挿れたいんだろ…挿れてみろよ…ッ?」
「別に」
「…こんなにしておいて…カッコつけるのも、大概にしろよ……ッ」
「はぁ 仕方ないね、クロロは」
とかホントは欲しくても素直になれなくてうまく誘っちゃう誘い受けなのは間違いないんだね…っ。…ありがとう、全俺が歓喜してる!!!』
「どこをどう聞いたらそうなるんだ」
『今この瞬間この会話が神への感謝の極み…っ。クロロという天使がここに降臨した…っ』
「感謝の対象は時間を割いたオレとイルミだ。それに天使ってなんだ お前の目は機能していないようだな」
『クロロのイルミ嫁スキルが高すぎて過呼吸を起こしそう…っ』
「誰がイルミの嫁だ」
クロロの台詞はリネルの耳には一切届いていない。ただただ目の前の光景と会話に、空も飛べる勢いで舞い上がっていた。