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〈短編〉H×H

第60章 カウントダウン/イルミ/スト―カーにあう死ネタ


怖くて落ち着いて眠れない。家にいても会社にいても、どこにいたって安心出来る場所がない。

周りの皆を信用出来なくなる。あの人が、この人も、その人なら、誰もが怪しい本性を隠しているように見えてくる。精神がすり減ってゆく。

“お疲れ。愛の証にプレゼント、気に入ってくれるかな?”

封筒の中に枯れた小さな花弁のようなものが数枚入っていた。

所々、白く赤黒い。汚れたソレが人間の爪だと理解するのに時間はかからなかった。

「いやああぁ…っ!!!」

目からは涙が溢れていたが、自分が泣いている事を実感する余裕すらなかった。
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