第60章 カウントダウン/イルミ/スト―カーにあう死ネタ
奇妙な着信を無視しようにも無視できず、眠気に負けてようやく寝付けたのは明け方だった。
「やばっ!!遅刻!!!」
いつもより2本遅い電車に飛び乗った。時間が遅いせいか 普段よりも混雑していて不愉快だった。
「…………、なにこれ」
帰宅後。ポストの中に宛先も差出人も記載のない真っ白な封筒がある。不思議に思いながらも とりあえずそれを開けてみる。
“お疲れ。今日は52分の電車だったね。”
白に浮かぶ真っ赤な文字が気味悪く 背筋がゾクリとした。
一体誰がいつどこでどこから私を見ていたと言うのか。答えの出ない問いに頭が支配される。