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〈短編〉H×H

第54章 風紀チェック/アダトリ/学パロ/ギャグ


キーンコーンカーンコーン…

今朝も校門で生徒達の風紀をチェック。
新米教師は仕事が多い。
ああ、面倒くさい。

「センセイおはよー」

「…おはよう。トランプいじりながら登校するのやめなさいって言ってるでしょ」

「安心するんだよねぇ…これをこうやって、…クリクリいじってると」

朝から教師相手にセクハラか。
なんだその手つきはその意味深なにやけ顔は。

「おい、ネクタイはどうした」

「昨日可愛いコ見つけてサ、あんまり暴れるんで縛っちゃった」

「…ワイシャツのボタン開けていいのは第一までだ、あと二つ閉めろ」

「ジロジロ見といて何言ってんだよ」

見てねーよ別に!!!
ああ言えばこう言う。
屁理屈ピエロが。

「髪色メイクもいい加減にしろ。A組のヒソカ君は放課後反省文を提出する事」

「おかしいよ」

「校則違反、おかしくない」

「だってボク何も反省してないのに反省文書くなんておかしいよ」

当たり前に何を言うか。

「クク、センセイにイケナイ事しちゃおうかな♡ボクが反省するまで叱ってくれるなら書いてもいいよ」

黙れ不良少年が。

でもヒソカ君の反省文はいつもそこそこ立派、手のひらで原稿用紙をするするなでてるだけなのに…
絶対イカサマをしている。
そうに決まってる。
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