第48章 3Kの壁/イルミ(出番はなし)/ギャグ
「おい聞いたか!?例の話!!!」
ここはゾルディック家の使用人専用屋敷の休憩ルーム。まだ若手の同期メンバー2名が たまたま休憩に居合わせていた。当然の如くその中に割って入り 掴んだばかりのビックニュースを投じてみる。
「イルミ様!結婚するらしいぞ!」
「へぇーこの前ので見合い10回目だっけか?ようやく折り合いでもついたのか よかったなー」
どうでも良さげに答える同期A、首を左右に振りながら声を荒くした。
「違うんだよ!それが一般の、イルミ様が自分で連れてきた子らしくてさ」
「マジで…?あのイルミ様にも彼女いたんだな…」
「だよなぁ、キルア様の友人ボロクソに扱っておきながら自分はちゃっかり彼女とヨロシクとか。自己チューなイルミ様らしいと言えばそうだけどよ」
「しかしその女の方もモノ好きだな…人間味のカケラもないイルミ様の何が良いのか理解不能だな」
「だよな。顔か?そこまでいいかっていうとそうでもなくね?」
「お前よりはいいのは確かだけどな」
「うるせぇよ!あ、財産目当てじゃねーの?」
「かもな。いずれにせよ絶対変な女だろ、イルミ様の針人間だったりしてー」
「うける!ありうるー!」
Aと盛り上がっていると 横から同期Bが真顔で話に入ってきた。
「結構噂になってんだな。この際だからもう言うけどさ…俺この前見たんだよ、そのイルミ様の結婚相手」
「はあああ?!マジで?!」
「うん。結婚挨拶っつーの?シルバ様と奥様に会いに来たみたいで」
「え?!どんな女?」
「それがさ………。ふざけんなってくらい普通に可愛くてビビった」
「マジかよそれ!?!」
ここにいる全員、年齢で言えばイルミと然程変わらない。