第34章 新婚さんいらっしゃい/イルミ/新婚パロ
「イルミさん おかえりなさぁい」
「ただいま」
いってらっしゃいの時とまるで変わらぬ表情で帰宅するのは私の愛しの旦那さま。
現在新婚ほやほや。
今宵こそは。一度はやってみたい新婚儀式の“アレ”を実行に移すのだ。
「ねえ あなた、お風呂にします?ご飯にします?それとも…………あ た し ♪ ?」
ついに、ついに、言ってしまった…!!!
“そんな事言って今夜は寝かさないから”なんて言われたらどうしよう!
「風呂はすぐ入れるの?」
「え?うんっ 今溜めてるからもう少し」
「食事は?」
「下準備ばっちり!あとはさっと揚げるだけ」
「そう。じゃあ早い方でいいよ」
………………あれ?!
ちょっとちょっと!!!
1番肝心の所がスルーされちゃってない?!?!
「どうしたの?」
「え?!あ、いや…その…」
「ああ、あたしってのはさすがに勘弁してよ。外では散々闘ってきてるんだし帰宅早々戦闘モードには入れないよ、少しは休ませて」
「あっ…うん。そうだよね ゴメン……もちろん冗談だから!気にしないで!!」
真面目に返されると何だか私が外したみたいで恥ずかしいじゃないですか…
ふんわりと、優しく頭を撫でられた。
「そういうのは後でゆっくりね」
「…え…」
「まあ、どうしても待ちきれないって言うなら頑張るけど」
「まっ…待ちます待てます…!イルミさんは全然頑張らなくていいよ!!」
「へえ。ならたまには上で動いてくれる?」
「え?!や、それは…恥ずかしいから、出来な……っ」