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〈短編〉H×H

第27章 彼氏と彼女の事情①/アダトリ/下ギャグ/夢主はイルミの彼女


リネルの羨望の溜息はますます深くなる。

「ヒソカはマチが会いたいって言えばいつでもどこでも来てくれるでしょ?」

「そうね。地球の裏側にいたって来るわねきっと」

「べ、別にあたし会いたいとかあんま言わないし!!あいつが勝手に会いに来るだけだしっ!」

「クロロは?パクが会いたいって言えば来てくれる?」

「そうね、基本は来てくれるけど。でも何かに熱中している時はてんでダメね」

「例えばなんだい?」

「欲しいお宝や能力が見つかった時とか」

「なるほど。クロロらしいね」

マチは長い睫毛をぱちぱち揺らす。

「クロロってさ 永遠の少年て感じだよな」

「わかるかも!カリスマ感あるんだけど夢を追ってるっていうか。そういう遊び心がある所はイルミにも見習って欲しい」

「あらそうかしら?行き過ぎてても困るんじゃない?仕事を大事に出来ない男はダメだと思うけど」

「大事すぎてもね… 」

「もうあいつら足して2で割ればいいんじゃないか?」

「それもいいかもね…」

パクノダはコーヒーを口に運び、脚をセクシーに組み替える。

「でもリネル、あんまり寂しいと魔がさしたりしないの?」

「するよそりゃ。実は前に会えなくて連絡なしで二カ月放置された時にさすがに一回誘惑に負けた」

「はぁ?!オマエ浮気したのか!?」

「ん、一回だけね」

「あらまあ。でもバレてはないんでしょ?」

「いや、それがバレたの。怖い事に何故かすぐに」

「マジか!?修羅場だな…というかリネルよく生きてたな…」

「だよね、私も思う。イルミって連絡は少ないくせに束縛すごいしさ、本気で私殺されるかと思ったよ…」

「よく許してもらえたな」

「寂しかったーって泣きついたらなんとかね…相手の男は殺されたけど。でもそれ以降会えない時は一応連絡くれるよう になったけどね」

「ばれずにしてこその浮気じゃないの。リネルったら爪が甘すぎるわよ」

「それもあるけどさ、イルミの詮索力?が尋常じゃないのがいけないと思う…。ストーカーかと思う…」

「職業がらっていうのもあるかもしれないわね」

「次やったらリネル確実に殺されるか監禁だな一生」

「マチご明察ぅ。脳天に念の針ぶっさして二度と日の目を見れない箱を用意するって言われたよ 前」

「彼らしいわね」
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