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〈短編〉H×H

第26章 強く賢く生きる方法/イルシャル双子設定/現パロ/死ネタ


その気持ちはリネルにもよくわかる気がする。運命を分け合った兄妹同然に育ってきたのに、その絆は他人には理解しえない程深かった筈なのに。いつから衝動に任せたただの男と女に転落してしまったのだろうと皮肉に思う。思考を壊す不思議な快楽の中、潤んだ瞳で言った。

「シャルっ」

「ん?」

「わたし…」

「え、泣くほど痛い?」

「違う…こんなのっ、こんなに……ぁ……こんな風になっちゃうの、シャルが、初めてで」

「…………ああもう。そういうの反則」

言いたい事はすぐに伝わったようで、途端スピードを増すシャルナークの腰の動き方に合わせ ベッドが規則的に軋み出す。快感と少しの痛みが嬉しくて堪らなくなる。くたんとベッドに投げられていた両手で ぎゅっとシーツを握る、それらしい言葉が自然と口から溢れた。

「シャルもっと、もっとしてぇ…ッ」

無言のまま身体を雑に横に向けられ、片脚を大きく持ち上げられた。奥まで挿入されれば身体の中がジンと痺れるし、激しく突かれれば高く乱れた声が止まらなくなる。

「あ んあッ シャル…っ、ああ」

「やばい も、イきそうなんだけど、」

そう言われれば少し理性が戻ってくる。普段であれば願ったりな時間だ。

頭の中は自身で作ったシナリオに従順で 少しでも早く射精を終えて欲しい反面、もっとずっと深く 1秒でも長くシャルナークとこうしていたい気もした。そんな自分が健気で可愛くも思える。

ただ、それとこれとは別で避妊もしていないのにこのままではよくない事は承知している。シャルナークへ懇願する目を向けた。

「シャル、だめっ…だめだよっ」

「中出していい………?」

「や、ッ 外に、」

「このまま出させてよ、っ」

体重を預けられ下半身を深く押し付けられると同時に 身体の中にドクドク体液を吐き出される。この瞬間はいつも、ゴミ箱にされる屈辱感と行為の終わりへの安堵感が同居し 心がどろどろになる。

結果を見ればシャルナークだって 自己都合で欲を出したいだけ。今更冷静になってそれを再認識した。

「…早く、抜いて…」

「ヤダ。まだ、出てる、」

吐息に混ざり満足気な物言いをした後、シャルナークはゆっくり身体を離す。抜かれる半立ち状態のモノと充血しきった秘部を白濁液がだらしなく繋いでいた。

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