第23章 喜劇!?ロミオとジュリエット/ハンター学園/ギャグ
「ロミオ お前はなぜロミオなんだ」
「えっ?はぁすみません(困惑)」
「家名を捨て父と縁を切れ。それが無理ならオレを愛すると誓え」
「は、はい(即答)」
「そうすればオレは今宵限りでキャピュレットの名を捨てる。オレにとっての敵はモンタギューの名だけなんだ」
「はい…(yes or はい)」
「たとえ世界七大美色の緋の目にどんな名を付けようともその色は決して変わらない。ロミオ お前も同じ事だろう、名を捨てようともお前がロミオであることにかわりない」
「はい…(yes or はい)」
「オレの為にその名を捨てろ」
「はい…(yes or はい)」
「ついでに購買からプリン盗ってこい」
「はい…(yes or はい)」
「ちょっと!!」
ビスケは教卓をバンと叩く。クロロをキッとにらんだ。
「真面目にやんなさいよ!プリンて何よ なにさらっとパシッてんのよ!」
「はい しか言わないからついな」
クロロはふっと鼻で笑う。ビスケはリネルに視線を移す。
「アンタもハイハイ喜んで言いなりになってんじゃないわさ!庄やかっての!」
「だって……」
「ロミオ役なんだからもっと男らしくシャキッとしなさいよ!」
「無理ですよ…こんな神々しいジュリエットを前にして絶ッッ対無理ですって(泣)!!!」
ロミオ側にハイスキルを要するクロロの高貴なるジュリエットは、時間の都合上却下された。
ここで1人の男子が果敢にも名乗りをあげる。
「男子のジュリエットがアリならボク立候補しようかな♡」
「ヒソカが?アンタがジュリエットやんの?」
「構わないだろ」
勝手に教卓前に立つヒソカ。ド派手な髪色も顔付きも完成された身体も、万人の目に 彼が“HE IS NOT JULIET”であることは明らかだった。ヒソカは教室内を見渡した。