第1章 気になるあの人
その後・・・
すっかり夕方になり空も暗くなり始めた頃、部活動を終わらせた私は自宅への帰り道をゆっくり歩いていた。
いつも通っている道だし大丈夫だろうと思い近道をしようと路地に入った時、いきなり他校の男子生徒たちに声をかけられた。
「ねぇ、君あの有名校に通ってるの?その制服は絶対そうだよね?ちょっと俺達に付き合ってよ?退屈させないから。」
「い、いえ。時間ないので帰ります。」
「何でよ?ちょっとくらい良いじゃん。ねぇ、行こう?」
二人組の男子に囲まれて断ってもしつこいので泣きそうになっていると
「はいはい。そこまでにしてくれる?女の子を泣かせるような誘い方しか出来ないなら、女の子と遊ぶ資格はないよ。」
どこから現れたのか見知った声と共に流れるように後ろに庇われ