第1章 気になるあの人
嵐のように去って行った二人を見送り再び部室に向かって足を進めて行き入り口に着くと
「おや、フェリシアーノ君。時間ピッタリですよ。ちゃんとやれば出来るではありませんか。ふふっ、星羅さんが一緒に来て下さったおかげですかね。」
「そんなこと、、フェリシアーノ君も頑張ってお昼寝しなかったからだよね?」
「エヘヘ!菊にも褒められちゃった~」
「まったく、お前たち!いつまでそこにいるつもりだ?もう部活が始まる時間だぞ!」
ガラッと扉を開けてルートヴィッヒが顔を出して
「あれー?ルートもう来てたんだね~。」
「当たり前だ!俺はいつもこの時間には来ている。お前がいつもは遅すぎるんだ!」
「ヴぇっ!ご、ごめんなさい。で、でもでも!今日は俺、ちゃんと間に合ったでしょ?」
「そうですよ。ルートさん、今日は大目に見て上げて下さいな。」
「ああ。そうだな。いつもこうだと良いんだが。星羅、すまなかったな。こいつが迷惑かけたんじゃないか?」
「全然大丈夫。フェリシアーノ君が一緒に行こうって誘ってくれたんだよ。」
「ほう?まあ、いい。そろそろ部室に入れ。今日の新聞部の議題を報告する。」