• テキストサイズ

【M】Memories of summer(気象系)

第2章 『夏の思い出』



言う必要はなかった。プライベートだし、ある意味…メンバーにもオフレコ的なヤツだし。てか誰にも。

超シークレットトークだもん。ガチで秘めてた。たった一日の、それも数時間のこと。

だけど、忘れられるほど軽いことでもなくて。記憶の底に沈めたところで、泡になって消えるわけじゃない。

でも、そんな、気に病むような黒い記憶でもない。別に邪険にしてたわけじゃないし。後ろ暗くも…正直、そんななかった。いろいろやっちゃった割には、むしろ、俺は、俺にとっては嫌じゃない方の記憶。

けど、やっぱ人に話せるようなことでもないから。誰にも言わないでいた。秘密にしてた。文字通り、俺の中に秘めてた。ずっと。


何で今になって話す気になったのか…。

『夏の思い出』

で思い出したから。

それだけの理由かもしれない。だって、出てきちゃったからさ。





四「はぁぁぁ~…」
松「…」
四「ほぇぇぇ~…」

あの日のことをざっくり話し終えたら…案の定?みんな絶句。てか反応が同じ過ぎて面白い(笑)。

つっても、まあ。

『たまたま浜辺にいた子と喋って、仲良くなって、なんか、気がついたらそういう雰囲気になって…』

くらいだけど。さすがにね?

カズは無言のままレコーダーをすぐにオフ。すいませんね、使えないの出しちゃって。わかってたけど、出ちゃったから。しょうがない。

/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp