【M】Memories of summer(気象系)
第5章 追伸
あの日、俺は何にもつくってなかった。間違いなく、すっぴんでした。ええ。まあ、いろんな意味で。
怖いって気持ちもなくはなかったけど、でも
気持ちが、良かったんだよね。本当に。
実際息つく暇ないくらいのキスしてても、何ていうか、言い方アレだけど…すがすがしくてさ。
いろんなものが自分に深く取り込まれていくような、重苦しく詰まってたものがすべて流されていくような。
アミといる時間、ずっと俺、そういう感覚だった。もちろん話してる時もだよ。
何か、本当の解放感ってのを、初めて味わった気がしたんだ。
え~っと…
その後、体は大丈夫でしたか。
ホントはそれが一番気がかりでした。海の中でってのも、ほら。滅菌済みのミネラルウォーターって訳じゃないしさ。何か影響なかったかなって。特に…女の子は、いろいろデリケートだし。
何かあったら本当に連絡してほしい。いつでも。留守電にメッセージ入れといてください。間違いなくかけ直すから。
ぶっちゃけ、何もなくても連絡してくれていいんだけどね。むしろほしいんだけど。正直、俺はあの日からずっと待ってます。完全待ちぼうけだよ?俺。やっぱおまえ…悪女だなっ?
冗談だよ(笑)。