第5章 好きな人のコト
「えっそれ大丈夫なのか?」
「うん。大したことじゃなかったんだ」
「そっか」
とりあえず理由が判って良かった。
あ!そうだ!
「ちょっと携帯貸して」
「いいけど…なんで?」
「連絡先。まだ交換してなかったでしょ」
「あっ確かに!」
「ね」
カタカタ。
「はい、登録したから」
「うん、ありがとう」
「次に休むときは連絡して」
「え?」
「心配だから」
「うん、わかった」
そうやってふんわり笑った笑顔がかわいいんだよな~。
こうして俺は、出会って1ヶ月以上。
かなり強引に杉町の連絡先をゲットしたのだった。
ヨッシャ!