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教えて、先生

第1章 始まり



ローがこの学校に赴任してきたのは2年前

一際目立つわけでもない、むしろ地味

そんな夕凪を一目見た時何故だか心を奪われていた

物陰で静かに本を読んでいて不意に乱れた髪を耳に掛ける仕草などが高校生とは思えない妖艶で美しく見えたのだ


そう、一目惚れである


その事を知っているのはナミとサボだ

ローは掛けていた眼鏡を外し、目頭を押さえた

こんな嬉しいことはない、ただ、彼女はまだ高校生

教師と高校生など間違ってもあってはならない

だが、ローにはその感情を抑えることは不可能だった



ロー「多少苦痛を伴う行為だが本当にいいんだな」


『頑張ります!』


ロー「・・・一ノ瀬、まずは体の仕組みからきちんと理解することが必要だ」


『はい!』


ロー「ノートは必要ない」


『へ?でもそれじゃあ予習できません。』


ロー「実践で回数を重ねて覚えるしかない、ノートなんざに書いた所で覚えれる筈がねぇ」


『わかりました、では最初は?』


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