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教えて、先生

第1章 始まり



ロー「お前の知っている知識を教えろ、それで合っていれば問題なく進める、問題があれば直す」


『えっと、バードキスは鳥とキスすることであり、そのキスによって鳥人間が生まれ「ちょっと待て、お前それ本気か?」


『え?間違えているんですか?』


ロー「・・・そもそも鳥人間が生まれることは科学上ありえない」


『ええ!?・・・じじゃあ、フレンチキスはフレンチトースト「それも違う」


『ふぇ・・これは自信があったのに』


ロー「フレンチキス、教えてやろうか?」


『教えてください!!』


真剣な眼差しでローを見つめるとローは一歩、また一歩と夕凪に近づいた


ロー「最初は目を開けたままでいいが、慣れたら目を閉じるのがセオリーだ」


『はい(あれ?ちょっと恥ずかしいかも・・)』


顎に手が触れると一瞬びくついた夕凪だったが抵抗はしなかった
そしておでこに触れるだけの優しいキスが落とされた


ロー「・・・これがフレンチキスだ」


目を真ん丸に広げる夕凪はみるみる顔が赤くなるのが分かった


『せ・・先生、これ・・結構恥ずかしいです、というより赤ちゃん出来ちゃいます』


両手で顔を抑える夕凪にローは目頭を押さえた

ロー「安心しろ、こんなのじゃ子供は出来ない」


ロー自身も体温が上昇しているのを隠そうと夕凪から離れた


ロー「・・・どうする、これ以上は止めておくか?」


不安だった、もしこのまま進めていったら間違いなく拒絶されるのではないかと
だが、そんな心配は無用だった


『いえ!教えて先生、私にすべてを』


ローが夕凪を見ると淡く染まった頬に潤んだ瞳はローには刺激が強すぎた


ロー「・・わかった、なら一日1個という約束でどうだ」


『はい!!先生ありがとう!』


ロー「それと、このことは誰にも言うんじゃないぞ」


荷物をまとめて夕凪は扉に手をかけると振り返った


『わかりました!また、明日きます』


パタンとしまった扉をローはただ見つめていた
椅子に座ると深い溜息を吐き、残っていたコーヒーを一気飲みした


ロー「持つか?俺」


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