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【爆豪派閥】鳥籠姫【R-18】

第3章 【切島、上鳴】あいのけもの【R-18】


「あとはまあ勝手に人の部屋には入らないとかかなぁ」

範太くんのその言葉に。

「そうなの? ひなちゃん、俺の部屋には別にいつ夜這いに来ても良いよー!」

と電気は云う。すると。

「あ、それどうしよっか?」

そう範太くんは云って私を見た。

「それ?」
「セックスのこと。基本的に雛姫の意思は尊重するよ?」

意思を尊重されたセックスなんて今までなかった。云われたから躰を重ねていただけ。云われたから、個性を使っていただけ。

「私は別に、……何でも」
「お前そう云うんやめろや」

勝己にそう云われて困ってしまう。

「急に云われても分かんねえよな? 何かひなはされて厭なこととかねぇか?」

鋭児郎の言葉に私は首を左右に振る。すると鋭児郎は少し泣きそうな顔になった。それが何故なのか分からなくてどうして良いのか分からなくなってしまう。

「まぁ、無理遣りってのアウトだよねー。合意じゃなきゃ」

そんな重い空気の中、からりとした声で電気は云った。

「合意の上での無理遣りは?」
「え? 何それ?」
「いや、ほら、やっぱちょっとそう云うのコーフンすんじゃん?」
「あー、分かんなくもないけどさ」
「ベッドの上のイヤもダメも信用なんないし」
「それはねー、まぁねー、でもそう云うんじゃなくてさぁ、根本的な?」
「根本的な?」

そう、ふたりは云ってけらけらと笑う。

「オイ、コラッ! クソども!! いい加減そのクソみてぇな会話やめろやっ!! 爆破されてぇんか!!」
「爆豪やめろって」

電気と範太くんの会話に勝己が怒ってそれを鋭児郎が止めて。なかなか話は纏まらなくたけど私は楽しかった。



結局、セックスは私の同意がなければしないこと。
私が本気で厭がるようなことはやめること。
私の躰、体力を第一に考えること。
あんまり酷い怪我を負うようなプレイはしないこと。
私の部屋でセックスをする場合は途中で誰か入って来ても文句は云わないこと。
ふたりっきりでしたい場合は各々の自室に私を連れて行くこと。
私は相手の同意なく個性を使わないこと。
そんなことが決められた。
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