第1章 Prologue
おぉ・・・いいこと言うね
時代に乗り切れない人は取り残されていくばかりだからね
「・・・じゃあ、私は守る者」
「へぇ~!恭香かっこいい!!」
「・・・そうなの?」
訊くと、すごい勢いで頷いていた
ちょっと顔がマジすぎて怖い
「恭香は目がきりっとしてるからかっこいいんだー!」
「ふーん」
「それに、性格も男らしいしね!」
そうなんだ・・・
ま、私は雲雀さんがいたらなんでもいいけど
「・・・おじいさん、ありがとう」
「いいんじゃ、ソレはもう次に託さねばならんしの」
「え、あの」
おじいさんはふっと微笑んで
私が気づいた時にはお店の外で・・・
お店は影も形もなくなっていた
「え、あれ・・・さっきの」
「恭香?古本屋は?」