第9章 罪悪感
困ったら気心の知れた人間にすぐに頼るな。
数少ない気心の知れた人間に愛想尽かされるぞ。
そう思いつつも、手が電話をかけてしまったのだから仕方ない。
ツーコールほどで電話相手は出てくれた。
聞きなれた声に安心する。
「何度もごめん」
「気にすんなって。お前が心から頼れる相手なんて俺くらいしかいないだろ?」
図星すぎてなにも返せない。
「にろくんて案外聞き上手なんだよねぇ」
「褒めてんの?貶してんの?」
「褒めてるよ」
私はにろくんに今朝見た夢のことを話した。
そして、みんなに謝ろうか迷っていることも。
「…なんでゆきが謝んの?」
「話、聞いてた?」
「いや、だってゆきなにも悪いことしてないじゃん。なのになんで謝るんだよ?」
それを言うな…それは私も思ってるから…
「でも、その方が…」
「いいって言いたいの?」
「う、うん」
「…いい加減にしろよ」