第8章 私は独りじゃない
あぁ、昨日のことは夢か?
IHの後に入部してくれた仁花ちゃんが見方になった、
なんて…。
「現実だったら、そりゃ嬉しいけど。」
そう言いながら、
教室のドアに手をかける。
「もー、みんな、谷地さんがかわいそうだよぉ」
隣のクラスから七瀬さんの声がする。
確か隣と言えば、仁花ちゃんのクラス。
嫌な予感がして隣のクラスの中を覗いてみる。
「仁花ちゃん!?」
「白井さんが谷地さんに嘘を吹き込むからみんな怒っちゃったんだよぉ?」
「大丈夫…そんなこと無いし、私が勝手に…」
は?
私のせい?
それで今、仁花ちゃん、突き飛ばされたの?
馬鹿にしないで。
「いつまででも黙ってるわけないでしょ。仁花が私のこと庇ってるならそれは自業自得。でもね?そういうことして良いの、私だけだよ。あんたら、何となくでやってるんでしょ?どうせ。…消えてくれないかな?七瀬さんよりうざいかも。」
唖然とする生徒たちを目の端に入れて、
「立てる?ごめんね、呼び捨てにして。」
「大丈夫、私の意思でてることだから。あと、呼び捨てでいいよ。…私も良い?」
なんて、友情らしきものを見せつけてみるなどする。