第2章 再会
「うん、晋ちゃんにも会ったことあるよ。
って言っても、天人に襲われそうなところを助けてもらって。少しの間だけ鬼兵隊の船医もしてたの。相変わらず、色々ぶっ壊すって言ってたけど」
ふふ、と笑う未来を見てると、銀時はすっかり毒気を抜かれてしまった
「また宇宙(あっち)に行くのか?」
未来を見ず、手に持つグラスを眺めながら銀時は尋ねた
「ううん、しばらくはこっちにいるつもり」
「そうか…」
未来の答えにどことなく安堵する銀時
そんな二人の間を流れる空気が濃くなるのを感じた新八と神楽は、示し合わせたように、もう遅いから帰ると告げ、スナックお登勢を出た
「なんか…、銀さんずいぶん嬉しそうだったね。よく知る二人にしか分からないって感じの空気で」
「他人の恋路を邪魔するほど、私たちはガキじゃないネ」
「恋…なのかなあ、あの銀さんが」
新八は自宅へ、神楽は万事屋へ帰っていった