第2章 再会
「はいよ、お待ち」
注文した飲み物をお登勢が運んできた
「あれ、キャサリンさんは?」
「今、買い出しに行ってもらってるんだよ」
新八がお登勢と会話をしながらも、飲み物を手際よく配る
「それにしても、銀さんがこんな綺麗な人と知り合いだなんて」
「ほんとアル。実写版美女と野獣アル」
銀時が流し込んでいたビールを喉に詰まらせむせてしまう
「ぶっ。誰が野獣だよっ。美男だろ、銀さん美男だよ?」
「ふふふ。銀ちゃんと会うのも、久々だね…」
「未来さんと銀さんは、いつから知り合いなんですか?さっき昔の馴染みって」
「あー…いつか覚えてねェくらいガキの頃だな」
「そうだねえ。あの頃の銀ちゃんは優しくて、カッコよかったね」
「今もだよ」
未来の返答に満更でもなさそうに銀時が答える
「それじゃあもしかして、桂さんたちともお知り合いなんですか?」
「みんな、桂君の事も知ってるの?
うわあ、懐かしいな。元気にしてるの?」
「ああ、目障りなほどにな」
「ふふ。相変わらずみたいだね」
古い仲間の近況も聞くことができ、未来は随分嬉しそうだ
「宇宙には旅行か何かだったんですか?」
「天人(アマント)にも対抗できる医者になるっつって、坂本が宇宙行く時に、こいつもくっついて行ったんだよ」
新八は未来に聞いたのに、すかさず銀時が面白くなさそうに答えた
「なにアルか。あのバカに取られてやきもちアルか。銀ちゃん情けないヨ。男はもっとドカーンと構えてこそネ」
ムスッとする銀時を横目に、未来は口を開いた
「辰馬くんの事も知ってるんだね。
辰馬くんとは宇宙に出てすぐ別々になっちゃって。その後、何度か偶然会ったことはあるんだけど。私もなんだかんだで、10年近く地球に帰ってなかったから…。
もしかして、二人は晋ちゃんのことも知ってるの?」
「「晋ちゃん!?」」
「ぐふふ、あの中二病のやつにピッタリアルなー」
「いやいや、神楽ちゃん、僕もあのー…一応"シンちゃん"だから…」
「ふふ。二人はみんなの事知ってるんだね」
「お前、宇宙(あっち)であいつには会ったのか?」
高杉晋助の名が上がり、銀時は口を開いた