第10章 交差するそれぞれの思い.
土方と山崎が内密に追っていたターミナル爆破テロの黒幕が、ミツバの結婚相手 蔵場だった
蔵場は攘夷浪士たちへ武器などを裏で流していたのだ
そんな蔵場の屋敷を監視していたところにミツバたちが現れた
「それでどうしてお前らがここにいるだ?」
倒れたミツバを屋敷の中に運び入れ、銀時たちも別室へ通された
土方が縁側から庭を眺めながら、銀時へ問いただした
「ああ?それはこっちのセリフだ。ここは総一郎くんの姉ちゃんの婚約者のうちだ。テメェらの方こそ、ここに何の用があんだよ」
「ミツバ殿の婚約者⁉︎そんなまさか…」
小声で呟く山崎をよそに銀時は土方へ話を続ける
「おめェのツラァ見ただけで倒れちまうたァ、どう言う関係なんだよ。ただならぬ関係には違いねェなァ」
「旦那ァ、そこにはあまり踏み込まないほうが…」
「…あいつとはなんの関係もねェよ。俺たちは任務中に通りかかっただけだ。余計な詮索してんじゃねェよ」
苛立ちを抑えるようにタバコを咥え、その場から去る土方
隣の部屋にいるミツバを気にしながらも、土方は何事もなかったように山崎を連れて蔵場の屋敷を離れた