• テキストサイズ

【銀魂】あの欠けた月の半分を探して《銀時》

第9章 交差するそれぞれの思い《回想》





それから何年が経っただろう


未来が江戸に戻ったあと、間もなく父親を、その後母親を亡くした未来は、もうあの避暑地へ訪れることはなかった


それでも一度だけ、宇宙へ旅立つ少し前に未来はミツバの元を訪れた


総悟は道場の仲間たちと江戸へ行ったと聞かされ、すれ違いになってしまった


「総ちゃんも未来ちゃんに会いたかっただろうな。いつもこの川に来てたんだよ」


未来とミツバは二人、川のほとりで佇んでいた


「一人で寂しくない?」


「本当のことを言うと寂しいよ。でも、総ちゃんやみんなが頑張っていることを、私はきっと誰よりも知ってるわ。だから、私もここで頑張ることに決めたの。いつか身体が良くなったら、今度こそ江戸に遊びに行くからね」


ミツバは肺に重い病を患っていた


それでもいつか治ると信じて強く笑うミツバ


/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp