第2章 .漂う手紙の終着点
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リゼ「なるほどね、だいたい分かったわ
ビスタ隊長はこれからマルコ隊長に報告に行くのでしょう?
ここのことは私に任せて報告してきて」
ビスタ「あぁ、では七都お大事にな」
私にお大事にと言って医務室を出ていったビスタさん
バタンと扉が閉まって直ぐにリゼさんがそれはそれは長いため息をついた
リゼ「...貴方達、私が何を言いたいか分かるわよね」
疑問符すらつかないような言葉に肩をビクつかせたナース4人
もちろん私も身体が動く状態なら、今のリゼさんを見てビクつかせていただろう
それくらいリゼさんは怖かった
ララ「分かってるわ…私も反省してる」
「「ごめんなさい」」
ナースが口々に謝罪を口にするがリゼさんの態度が変わることは無かった
リゼ「ララが突っ走って行ったのは分かったわ…
で、貴方達3人はどうして隣街へ行ったの?
あの街は危ないって最初に言っておいたはずよ、だから安全な街で済む買い物を頼んだのに」
リゼさんのその言葉に3人は眉を下げ、お互いの顔を見合わせ真ん中のナースが口を開いた
「...実は買いもらしがありまして
確かにあの街内で買えるものではありましたが、売り切れで隣街に行けば買えると店員に言われて」
その言葉から口を閉ざしてしまったナース
代わりに左隣にいたナースが話し始めた
「ララさんと七都を見つけて伝えないといけないとは思ってたんです!
でも時間が残り僅かしか無くて...」
それを聞いていた私はようやく彼女達が隣街へ行った理由が分かって少し気持ちスッキリした
なんにしろ彼女達に怪我がなくて良かった
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