第2章 .漂う手紙の終着点
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ララ「え、ちょっと、どういう状況なの?!」
ララさんは傷だらけで倒れている私の手当を素早くしながらビスタさんに聞いている
状況が分からず、ついてこれないララさんはいつものようなおっとりした話し方では無かった
そんな話し方に私は少し違和感を感じた
ビスタ「とりあえず話さなければならないことも沢山あるのだが、まずは七都の手当が先だ
ここじゃ応急処置しかできないだろ?」
ララ「え、えぇ...七都ちゃん、今から船に戻ってしっかりと手当するから!
運ぶ時少し痛いかも知れないけど我慢してね」
『...う..ん』
ララ「ビスタ隊長、お願いしてもいいですか?」
ビスタ「あぁ任せてくれ」
ビスタさんはそう言うと私の傷が痛くならないように配慮をし、ナースの手をかりながら背中に乗せてくれた
おぶられたのなんていつぶりだろ?
傷は至る所にあって風が少しでも触れると痛いけど、今はビスタさんの大きな背中がとても暖かくて痛みをあまり感じなかった
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