第2章 .漂う手紙の終着点
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『じゃあおばあちゃん!えぇーっと…ロムスティー?をよろしくお願いします!!
数時間後にまた来ます!』
老婆「あぁ待ってるよ」
私はそのまま店を飛び出して隣街へと繋がる道を走った
『ハァ...ッハァ...』
隣街の方は隊長達もいるから何かあっても助けを呼べば駆け付けてくれるだろうけど、少し...胸がざわざわしてて私を焦らせる
『何も無いと...いいんだけどッ......』
隣街へと近づくにつれて緑は減り、茶色の土や砂ばかりになる
やっぱりあの街とは違うようだ
すると反対側から来る見た事のある人影が目に入る
シルクハットを被り、二振りの剣を左の腰に指している
....ビスタさんだ!
『ビスタさん!!』
大声で声をかければ向こうも私のことに気づいたみたいで手を振ってくれた
ビスタ「おぉ七都じゃないか、そんなに急いでどうした?」
『ハァハァ...実はね!』
私は一緒に買い物に来ていたナースとはぐれてしまったこと、ララさんは街の洋服店にいること、はぐれてしまったナースがこの先の街に行ってしまったかもしれないこと
『なんか、嫌な予感がしてるのか胸がざわざわするの』
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