第2章 .漂う手紙の終着点
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歩きながら街の人々に紅茶の店を尋ねて来てみれば本当に街外れにポツンと立っていて、その店の奥は隣の街に繋がる道のようだ
店はアンティークな印象であったが入りにくさはなく逆に足が進みそうな店であった
少し周りに生えている草に手入れされてないところがこの街では浮いているように感じられる
『すみませーん!』
店の扉を開ければ少しギシッと音がなり扉の上に付けられていたベルがチリンチリンと鳴り響いた
「はいはい...おやまぁ可愛らしい娘さん、いらっしゃい」
姿を現したのは腰を折り曲げ杖をつく優しげな雰囲気を醸し出している老婆だ
『街の服屋で貰った紅茶がとっても美味しくて、ここで手に入るって聞いたんですけど…』
老婆「あぁ、ロムスティーのことかい?
えぇえぇあの紅茶はここで売っておりますとも、わしの手作りですからねぇ」
『そうなんですね!
えっと、自分用とお土産に二人分ほど欲しいのですが』
老婆「あの紅茶は注文されてからブレンドするから数時間ほど待ってもらうことになるが…大丈夫かい?」
『はい、大丈夫です!
...ところでなんですけど、この辺で派手な服装の女性3人組を見かけませんでしたか?』
話の内容から分かると思うけど、私はこのお店を探すと同時にはぐれてしまった他のナースを探していた
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