第2章 .漂う手紙の終着点
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ララ「はいはーい、じゃあ必要なものは手に入ったわけだーかーらー、今から自由時間という名の七都ちゃんのお洋服買いに行くわよぉ!!」
島に着いて支度を整え上陸をした私たちナース6班の5人は目的のものを買い自由時間を迎えることになった
その自由時間に人一倍目を輝かせているララさんは遊園地に目を輝かせる子供のようでとっても可愛らしかったが、こちらとしてはこの先の事を思うとテンションがだだ下がりしそうだ
「ララすごく元気になったわね」
「まぁそりゃあララは服が好きだからねぇ」
「そんな顔しないで七都、ファイトよ!」
顔に出ていたのだろうか、他のナースのお姉様が私のことを気にしてくれて頭と両肩に手をぽんっと置いてきた
『だってこれ絶対何軒も回りそうじゃん』
「この島相当繁盛してるんだろうねぇ、服屋なんて何軒あるのかしら」
お姉様のその言葉に私はため息とともに肩を落とした
この島の気候は春島に似ているようで丁度いい日差しと心地の良いそよ風が吹いている
島内の街はガーデニングが施されていて綺麗な花々と木々が道を作っていた
そんなオシャレな島なのにこの街を少し外れた隣街は海賊共が多くうろついていて危ないとリゼさんが言っていたため、なるべく近づかないようにこの街で買い物を済ませることにしていたのだ
ララ「さぁさぁ七都ちゃん!行くわよぉ」
『えっちょ!ララさん!!』
「「「ちょっとララー!!」」」
ララさんは私の手をがっちり掴むとお目当ての服屋に向かって全速前進
他のナースを置いていくほどララさんの頭の中には服のことしか無いようだ...
後ろから声がかかるのも聞こえてるのか聞こえてないのか、多分聞こえていても右から左へと通り抜けてってるんだろーな
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