第2章 .漂う手紙の終着点
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はぁ、着いちゃったよナース室
とりあえず部屋に入らなくちゃ何も始まらないのは確かだから、私は意を決して部屋をノックした
『七都でーす、戻ってきましたー』
すると中からドタバタと騒音が聞こえてきて、ドアが凄い音を立てて開いた
カナ「やっと戻ってきたわね七都!!」
ララ「もぉ逃げちゃダーメ」
そんなこと言っている2人のうち1人はとーっても!怖い顔をしている、、、笑顔なんだけどね
『ララさん、どんなに可愛く言ってもその黒い笑みを浮かべてちゃちびっ子も逃げちゃうって』
ララ「ん~?」
やっぱりララさん怖い...
とか思ってるうちに2人の手により拘束されナース室に連行された
ナース室の中はさっきのような雰囲気が無くなり、他のナースのお姉様も集まっていた
その中で髪を片手に前に立っていたナース隊の隊長であるリゼさんと目が合うと大きなため息を一つつかれた
ララ「リゼ長~」
カナ「捕獲完了よ!」
『リーゼーさーんー、助けてぇ…』
ララさんとカナさんはそれだけを伝えると私をほっぽってちゃっちゃか自分の席に戻って行った
おいおい、嘘でしょ
リゼ「はぁ...周りの子達は七都の縄解いてあげて」
そんな様子にまたリゼさんがため息ついた
理由など、私の体にグルグルと巻かれた縄を見てのことだろう
グルグルと巻かれた私は立ってるだけで精一杯、腕も脚も自由を奪われていて動かせるのは頭と足首くらい
「あーらら、まぁた逃げちゃったんでしょ?」
「毎度毎度、七都も大変ねぇ」
「ふふっ今日もラクヨウ隊長のとこに逃げ込んだのかしら」
私に巻かれた縄を解いてくれているお姉様方から苦笑いと共に声がかかった
『今回は食堂に駆け込んだの
でも、何故かラクヨウも食堂に居たからついでに少し話してきた』
他のナースはララさんとカナさんの行為を知っていていつも声をかけてくれるし、時々助けてくれる
縄で縛られるのも、これが初では無いと言うことです...
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