第2章 .漂う手紙の終着点
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あの後もイゾウさんと話し込んでいたら目が霞み始め、うとうとしてきたとこほでイゾウさんに寝るように言われた
『そう言えば宴があった一昨日の夜イゾウさんに部屋まで連れてってもらったっけ』
イゾウ「もう道は分かるだろう」
からかうように笑ったイゾウさんに少しムッとしてそこまでこどもじゃありませんと私も笑って返した
『おやすみイゾウさん』
イゾウ「おやすみ、お嬢」
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あしびきの
山鳥の尾の
しだり尾の
ながながし夜を
ひとりかも寝む
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その晩の夢は大泣きした七都にわたわたと慌てふためる兄3人が出てきた懐かしい夢だった
きっとその出来事が彼等のシスコン度を上げたに違いないだろう
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