第2章 .漂う手紙の終着点
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甲板に出れば昼過ぎだからなのかまだまだ元気いっぱいな太陽はサンサンと光を降り注いでいた
『あッつ~』
ここぞとばかりに思い出すのは日焼け止めを塗りたくった真夏の日々
うちの学校はクーラーがついていない、だから授業に体育があるとその日は一日最悪
シーブ〇ーズ
あれは皆、香りの好みが違うから種類もたくさんで教室中臭いったらありゃしない←
私はシートタイプでオレンジ色のせっけんが好き
『あ、何あれ』
暑さと懐かしい思い出に頭がいっぱいで周りのことが見えていなかった
甲板の中央には大勢の人集りができていた
よく耳をすましてみれば金属同士のあたる音、男達の歓声が聞こえる
...気になる
『ねえ、これって何やってるの?』
「ん?あぁ、これは模擬戦みてぇなヤツさ」
中央の人集りに近づき外側にいた人に話しかけてみたら模擬戦と言われた
模擬戦と言われて思い出すのはスポーツの練習試合とかかな
『ほへー誰と誰がやってるの?
模擬戦の様子見えないから教えてー』
「おう、七都ちっちぇーもんな!
今はマルコ隊長とエース隊長がやってて、俺はマルコ隊長に5000ベリー掛けてんだ!」
私たちのいるこちら側ではマルコさんとエースさん、その奥では他の船員達も模擬戦をしているらしい
この人小さいっつったな!
これでも150後半だっての、アンタ達の背丈が異常すぎるんだよ
と反論しようと思ったら横から邪魔が入った
「俺ァエース隊長に掛けてんだ、今回こそは勝ってほしいぜ!」
俺はなぁ~と周りにいた船員が次から次へとエースさんに掛けただの、マルコさんに掛けただの
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