第2章 .漂う手紙の終着点
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『さーてと』
ナース室から無事に脱出できたはいいが、まだ道を覚えきれていない私は知らない道の中どこに行こうかと足を進めた
『外の空気吸いたい...』
ふいに口から出た言葉に従って甲板の方に足を向ける
道が合ってるかなんて分からないけど、まぁなんとかなるっしょ!!←
波に揺れる船内にまだ歩き慣れないが、初めより足取りが軽いのは慣れてきた証拠であろう
今ならスキップも出来そうだ
『ふふ~ん』
お気に入りの歌を鼻で歌い甲板を目指してスキップで進む
一度は耳にしたことがあるだろう
ジブリ作品のひとつ『コクリコ坂から』の主人公が朝ごはんを作ってる時に流れるあの曲を鼻歌している
実は私、この作品が一番好きなの!
何故かって青春を感じたから!
女子高生らしい答えでしょ?
コクリコ坂を思い出しながら歌っていればいつの間にか甲板へ続く扉の前に着いていた
『やっぱりなんとかなった!』
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