第2章 .漂う手紙の終着点
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それから数日後
今日はナースのお姉様方のお手伝いなのだが、特に戦闘も無い日々が続いてるので怪我人はゼロ
手当て担当のお姉様方も私の仕事もそれに比例してゼロになるのだが…
ララ「七都ちゃんにはピンクが絶っ対に似合うってぇ」
カナ「いーや、絶対に水色よ!!」
リゼ「黄色なんじゃないかしら?」
暇を持て余していたお姉様方は私が来た途端に目の色を変え「仕事よ!」といって医務室ではなく、ナース室に連れ込んだ
リゼさんに問えば仕事という名の着せ替え人形にされるらしく少し意識が遠のきそうになったのは内緒だ
『ミカさぁん、助けてぇぇぇ』
いつもしっかりしていて真面目なミカさんに目を向け助けを求めれば、こちらに顔を向け口を開いた
ミカさんだけが頼りだぁあ!!
ミカ「...王道の白色が七都にはピッタリなんじゃないか?」
パリンッとどこからか音が聞こえたかのように七都の希望は砕かれた
『ミカさん助けてくれるんじゃないのね…』
お姉様方にミカさんを加え、洋服はあーだの髪型はこーだの言い争い始めた
もうどうだってよくない?
そんな彼女達の意識は嬉しいことにもこちらには向いておらずこれはチャンスだ!と思い気づかれぬよう音を立てず忍び足でナース室を後にすることにした
部屋から抜け出せたあとも彼女達の言い争いは燃えるばかりで、数時間の間収まることはなかったそうだ
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