第2章 .漂う手紙の終着点
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昨日も今日の朝も見たがこの船の食事形式はバイキング形式で、その日その日で献立内容は変わる
だが、船員も多いのでたくさんの品数であることは確かだ
料理が被ることないのかな?
「七都ちゃんが手伝ってくれるんだって?」
「こりゃ俺たちも仕事が楽になるなぁ」
「よろしく頼むぜ!」
厨房に行けば4番隊の人達は優しく受け入れてくれた
そしてお昼の献立について各自の分担に分かはじめた
何を手伝ったらいいのか分からないのでサッチさんに聞くことにした
『サッチさん、私はどこを手伝えばいいの?』
サッチ「...七都ちゃんは料理できるんだったよな?」
『うん、師匠の営む居酒屋で働いてたし、家事全般は姉のお陰で』
サッチ「よしよし、なら七都ちゃんにはあそこにいる奴らとスープを作ってきてくれ!」
分からないことがあれば周りのヤツらに聞けばいいと言ってサッチさんは自分の担当に戻って行った
スープ作りの班に行って挨拶をすれば、具材や味付けなど事細かに教えてくれた
にんじんやら玉ねぎなどの野菜を言われた通り切っていけば隣でお肉の支度をしていた人に声をかけられた
「...手際いーな」
『あ、まぁ一般的なことはできるよ』
すると後ろからも
「いい嫁さんになるなぁ!」
という声が聞こえ周りはケラケラと笑いだした
『ははッ、ならもっと料理出来るようになっていい旦那さんを捕まえなきゃね!』
私も野菜を切りながらその話の流れに乗ったりしていたら、次第に最初に感じた緊張は解かれていた
実は緊張していたりしたんです~
ここの人達はフレンドリーでとても話しやすいみたいですぐに仲良くなれた
作り終わったあとにはお礼を言われ、ご褒美にサッチさんがクッキーをくれた
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