第2章 .漂う手紙の終着点
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サッチ「兄貴は何人いんだ?」
七都の帰れない理由よりも兄弟の話の方が気になるサッチは、今まで立っていたが近くにあった椅子に背の部分を前にして座り頬杖をついた
『3人兄がいて、お姉さん的な人が1人
その人は1番上の兄の奥さんなの』
ララ「お兄さんが3人もいるんだぁ」
もっと詳しく教えて欲しいと言う2人にあのシスコンな兄たちと優しい花歩ちゃんを思い浮かべながら自慢話をするかのように話した
特技の話
趣味の話
兄達のシスコン過ぎる行動
花歩ちゃんによる花嫁修業
話をしている途中からビスタさんとジョズさんが来て一緒に話の輪に加わった
ビスタ「ふむ、なかなか凄い兄たちだな」
ジョズ「お前も苦労したんだな」
『...ホントだよね、あの3人の中でまだまともに話せるのは歳が近い一番下の兄だけなのよ』
雄兄は離れすぎててジェネレーションギャップというのか、そんな感じで考え方に違いがあったりするし
愛兄はそもそもシスコンすぎてダメ←
それに仕事に就いてからは出張やら何やらで忙しくて話すどころか、会えることも減ってきている
陸兄はまぁ歳は離れてるけど、昔から口悪かったしすぐ手が出る乱暴なやつだったってこともありよく殴り合いの喧嘩をした仲
兄の中では一番シスコン度が低く、普通に話せる
陸兄には悩み相談をしたこともあって、その時に言われた言葉が一番身に染みた
__やりてぇ事をやることができりゃ損のねぇ人生になるだろ
私はその言葉に助けられて、今の高校に入学した
わざわざレベルの高い学校にしようとして挫けて陸兄に泣きついたんだよねw
陸兄はバカだから、勉強の話なんて出来ないんだけどね
『あ、でね!花歩ちゃんっていう一番上の兄の奥さんがいるって言ったでしょ?
花歩ちゃんはねぇ立場からしたらお姉さんにあたるけど、私にしたらお母さん見たいな感じなの!
花歩ちゃんと私の歳の差12なんだけど、私がちっさい頃からよく家に来てて面倒見てくれてて...』
この後も七都は兄妹の話を4人に聞かせていた。
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