第2章 .漂う手紙の終着点
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あの後数分の言い合いが終わりララと七都は朝食を堪能していた
朝ごはんにしてはちょっと豪華な気がしなくもない...
ララ「七都ちゃんはさぁ、好きな人とかいないの~」
『...めちゃくちゃ急だね』
お陰で口の中のモノを少し吹きそうになった、、、
カウンターの上、左で頬杖をし右でフォークを持ち美味しそうなケーキを食べているララが流し目で七都に聞く
ララ「で、どぉなの?」
『いないよ…
それに彼氏なんて作ったら兄たちが潰しかねないからね』
あんなシスコンの兄たちに数々の元彼がやられてきている
上の兄の無言圧力に潰されたやつ
真ん中の兄の殺気込もった笑顔に殺られたやつ
下の兄の睨みと、下手したら暴力に出るのでそれに負けたやつ
あの兄達に勝てたものは未だ一人もいない
だから、まともに付き合えた試しはないんだよね
サッチ「なんだ、七都ちゃんには兄妹がいるのか...
ん?でも待てよ、そんなことで潰しかねねぇなら今の七都の状況にだって黙っちゃいねぇだろ
兄貴達とは連絡とってんのか?」
...なんでこう、ここの人は察しがいいのだろう。
『...』
サッチ「ん...?あぁ、兄貴達と喧嘩でもしたのか!」
私が黙っていれば、そりゃ帰りにきぃよな!!と、勘違いしてくれた
助かったぁぁぁぁああああ!!!
『...そんな感じ、そんな兄達のせいで彼氏とまともに付き合えた試しがないんですよ~』
とりあえずニコニコとサッチさんの勘違いしてくれた喧嘩っていう嘘の理由に合わせる
兄達のせいでまともに彼氏が出来ないからという理由で喧嘩して家出したということにした←
で家出したはいいが途中の記憶が無くて気づいたらリーシャ島に辿り着いていた
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