第1章 .瓶詰めの手紙
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エース「なんか、変わった国なんだな!」
ここの世界の常識と比べてみれば変わっているのかもしれない
技術方面で争う世界になった私の世界とこの世界ではやはり時代が違うのであろう
例えるとすればこの世界の大海賊時代と呼ばれる時代は、私の世界では戦国時代や第二次世界大戦など争いが起こっていた時代と同じなのだろう
実際、海賊なんて存在はあったとしても私の世界の今の時代には聞いたことがない
『そうかも知れないですね』
何度も何度も思うが、本当にここは違う世界なのだとエースさんのこの言葉で改めて感じさせられた
『話がまたそれちゃいましたね』
サッチ「また敬語に戻ってるぞ!」
『癖ですよ癖!
ちゃんと普通に喋れるようになりますから、そんなに焦らさないでくださいよ!』
マルコ「いつになるんだろうねぃ」
イゾウ「この雰囲気からしてそう時間はかからないんじゃないか?」
エースとサッチに敬称を外せと急かされている七都を見て、落ち着いているこの2人は微笑ましいように3人を眺めていた
するとハルタがついつい聞いてみたかったことを七都に尋ねた
ハルタ「君さ人攫いにあってマルコに助けられたから良かったけど、マルコが来なかったらどうするつもりだったの?」
『...』
よく考えてみればあの時も油断して肩をやられ意識を飛ばしてしまった
お陰で自分の世界に帰れたが、戻ってきてしまった
『そうですね、もしもマルコさんが来ていなかったら他の人を守るどころか自分の身さえ守れていなかったと思います
きっと今頃お陀仏でしたね!』
ニコッと効果音が着きそうな程の笑顔を向ければ可愛い顔してなんてこと言ってるんだとサッチさんに言われてしまった
生きていて良かったと、この人達に助けられて良かったと
もしこの人達じゃなく、別の海賊とかだったらどうなっていたかわからない
自分をリーシャ島に送ってもらえることも無かっただろう
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