第1章 .瓶詰めの手紙
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あの後他の船員さん達に呼ばれ会話をしたり、料理を食べたりした
周りを見渡せば部屋に戻る人やお酒に潰れて寝ている人が多く、もうお開きした方が良さそうな状態だ。
私も目が少しジョボジョボしてきたし、欠伸も止まらない...でもよく考えてみれば部屋の場所聞いてない。
『...どうしよっか』
眠くて回らない頭で考えるも、甲板で寝る以外は思い浮かばない
さすがJK&眠い頭!
3大欲求の一つである睡眠に勝てる高校生がいたら尊敬するわ。つまらん先生の話とかマジ寝そうになる、てか寝る←
分かるっしょ?!
特に校長先生の有り難~い有難くない長い話!
と言っても私の学校はほとんどのヤツが来ないし聞かないしふざけるし
そんなことを考えてると少し離れた場所から声がかかった。小声だったのはきっと寝ている人を気遣ってだろう
イゾウ「お嬢は寝なくていいのかい?」
最初の頃より少し着崩れた姿のイゾウさんがお酒片手に近くまで来た。
その様子は酔っている様には見えず、どうやらお酒に強い方らしい...
『寝たいんだけど部屋の場所聞き忘れちゃって...』
イゾウ「クククッ、そォいうことかい
着いてきな!案内してやるよ」
来な!と言って歩き出したイゾウさんの後ろを着いて行く。
人数が多いこの海賊団の船はとても大きい。だから必然的にも部屋は沢山あって、イゾウさんはどんどん奥へ行く。
そんなイゾウさんの後ろ姿を改めて見て、デカいなと思った。よくよく考えてみれば他の人たちもそうだなと感じ、自分が小さのか他の人が大きいのか分からなくなった。
イゾウ「着いたぞ。部屋のすぐ近くは隊長達の部屋だ...なんかあったら来い」
『ありがとうございます』
おやすみと言って自室?に戻るイゾウさんにおやすみなさいと声をかけ部屋の扉に手をかける。
『...船もデカいと、必然的に部屋もデカくなるもんなのかな』
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